ウィーンゆかりの演奏家や音楽大学教授陣が直接手を取って指導に当たります。この夏期講習会はウィーン市やオーストリア・ローゼンホテルズなどの各団体の後援のもとに若い音楽家の育成を目的として、ウィーン市に本部を置く音楽団体「ウィーン国際音楽ゼミナール協会」が主催する国際コースで、ウィーン国立音楽大学で開催するもので、同音楽大学教授をはじめヨーロッパの音楽大学教授陣が指導に当たります。【通訳可】
■受講期間
1期:2023年7月19日(水) ~ 7月28日(金)・10日間
2期:2023年8月02日(水) ~ 8月11日(金)・10日間
3期:2023年8月16日(水) ~ 8月25日(金)・10日間
4期:2023年8月30日(水) ~ 9月08日(金)・10日間
5期:2023年9月11日(月) ~ 9月20日(水)・10日間
■講習会場
ウィーン国立音楽大学
■開設科目
ピアノ、声楽、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、フルート、クラリネット
■開設科目と会期別担当指導教授
詳細はこちらをご覧ください。
■レッスン
レッスンは担当教授別のクラス編成による個人レッスンで、1会期につき1回60分位のレッスンが期間中4回予定されています。レッスン日、時間等の割り振りは各クラス毎に担当教授が決定し講習開始日に発表されます。いずれの教授も受講曲の指定は特にありませんが、器楽の方はそれぞれ違った作曲家の作品を少なくとも3曲以上含めて45~60分位のプログラムを、声楽の方はオペラ・オラトリオのアリアやドイツ歌曲などを5 ~ 7 曲位ご用意下さい。また各教授ともオーディションは行いませんので、原則として全員の方に実技受講生として規定回数分のレッスンを受けていただけます。また、ご希望の方は開始日前日にゼミナール担当者によるオリエンテーション(日本語)を受けていただく事も出来ます。(費用150ユーロ別途要)
■通訳
クラスはインターナショナルクラスですからレッスンには通訳はつきませんが、希望者は別費用で日本語通訳を依頼する事もできます。費用は1会期につき170ユーロ(約2.5万円)です。
■練習室
ピアノの方はウィーン国立音楽大学の練習室を使用する事が出来ます。使用時間は各クラスごとに多少の違いはありますが、講習開始日に音楽大学内の講習会事務室で受け付けがありますので、ご希望の時間帯を予約して下さい。また大学での練習室とは別に、期間中の宿舎になるゾンマーホテルにもピアノの練習室が2 ~ 3 室用意されておりますが、使用時間は各会期ごとの参加人数によっても変わりますので、時間の割り振りは講習会開始後に行われます。またピアノ以外の方は音楽大学や昼間ならホテルの部屋でも自由に練習ができます。
■開講式
各会期とも講習会初日には教授陣の紹介やガイダンスと、午後5時30分よりオープニングセレモニー(飲物付き)が予定されています。
■演奏会
各会期の第1週には教授陣によるコンサート(いずれも午後6時半より)が、各会期終了日の前日には担当教授の推薦による受講生のコンサート(午後5時半より)がウィーン国立音楽大学のコンサートホールで行われる他、各会期中にはウィーン近郊の以下の各地で受講生のためのコンサートも予定されています。
●1期(7月24日): 温泉保養地のバーデンのヒルデ・ワーゲナー・キュンストラーハウスで(午後4時より)
●2期(8月06日): ハイリゲンクロイツ=グーテンブルン城で、終了後シューベルトゆかりのアッツェンブルック城を訪ねます(午前10時30分にバスで出発)。
●3期(8月21日): ローラウのハイドンの生家で(午前10時30分にバスで出発)。
●4期(9月02日): ウィーンの南約30km程のミュンヘンドルフの教区教会で(午後7時より)
●5期(9月15日): 温泉保養地のバーデンのヒルデ・ワーゲナー・キュンストラーハウスで(午後4時より)
(注)2、3期は終日バスツアー(バス代別途要)、1、4、5期は会場までの交通費は自己負担。日時等の詳細は開講後に案内があります。
■コンクール
各会期の第2週目の木曜日(5期は火曜日)に協会主催で開催され、入賞者にはディプロマとドブリンガー社の楽譜購入券等が授与されます。参加にはクラス担当の指導教授の推薦が必要ですが、ご希望の場合にはウィーン古典派(ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト)の作品を少なくとも1曲ご用意ください。
■修了演奏会
講習会修了日の午後6時30分より音楽大学のホールで成績優秀者による修了演奏会と簡単なフェアウェルセレモニー(飲物付き)が行われます。
■修了証書
各クラスとも終了時にゼミナール協会と担当教授認定の受講証明書が授与されます。
■宿泊・食事
宿泊は、ウィーン市内4 区にある3 ツ星のゾンマーホテル・ヴィーデン(各部屋ともシャワー・トイレ、電話、テレビ、毎朝食付きで、2人部屋利用で1泊45ユーロ、個室利用で1泊70ユーロ付き)を斡旋します。宿泊期間は各会期とも講習開始日前日の午後より終了日翌日の朝までの11泊になります。食事は毎朝食(ビュッフェ形式)は宿泊代に含みますが、昼・夕食は自己負担になります。ホテルはベルヴェデーレ宮殿やウィーン南駅にも近く、ここから講習会場の音楽大学までは市トラム又は地下鉄を利用して約20~30分位です(最寄の地下鉄駅はホテルから徒歩で3 分位のスードティロラー広場駅)。また、オペラ座のあるカールス広場までは地下鉄で2 駅、街の中心シュテファン広場までも3 駅と、交通の便にも大変恵まれています。
■留学セミナー
勉強会では以下の10項目についてお話しいたします(約1時間)。入試の内容は毎年ほぼ同じですが、ここ数年ウィーン国立音楽大学では受験曲の追加や楽典・ソルフェージュの 難易度が増した科目もありますので、試験対策となる最新情報を把握していただけます。今は留学を迷っておられる方にとっては、ウィーンでの生活事情、ご出発前に提出していただく質問への回答など有益な情報をたくさん入手していただけますので、この機会をぜひ有効に活用していただければ幸いです。【参加費 用:150ユーロ】
1.ウィーン国立音楽大学入試受験曲案内
2.受験に必要なドイツ語資格と試験内容。ドイツ語の重要度
3.楽典・ソルフェージュの傾向と対策
4.ウィーンの生活(短期講習会との違い。ビザの準備。生活費や学費)
5.事故や病気への備え(健康保険に加入するの?)
6.銀行口座の開設方法
7.住居探しの現状
8.練習室対策(学校の練習室の利用可能状況と自宅練習の長所・短所)
9.電話やインターネット、携帯電話事情
10.事前の質問事項への回答
■申込締切日